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観て聴く画伯:2008

  • 投稿者: Bliss Appledore
  • Friday, February 22, 2008 - 03:39 AM

Linkin Park @ MSG
念願のリンキンを観て来ました。
第2ゲストが始まった頃に入ったんですが、このゲストバンドがまあ、どう聴いてもリンキンとジャンル違いだと思うんですよ…。
どっちかっていうとこれはモダンじゃなくてメタルじゃないかと。しかもプログレ系。
Coheed and Cambriaっていうんですが、調べたらやっぱり、プログレ系メタルでした。
「新世紀のRush」とも言われているバンドだそうで…。つまり、ハイトーンヴォーカルなんですね。
ぜんっぜん興味がなかったんですが、これが瓢箪から駒でして、かなり上手いんですよ。
っつーか、マトモです。
前回MSGに来た時はNINで来たのですが、前座のQotSAがもう、目はともかく耳が耐えられないほど酷い出来だった上、その後のKornの時にも3バンド分のクソプレイを観させられてしまったので、このジャンルの前座バンドには期待しないことにしてたのです。
ああ、新人さんは練習が要るものね、がんばってね、という感じで。
だもんで、今回もあえて観なくて済む時間を選んでヴェニューに入る予定にしてました。
が、ちょっと早く着いたので、まあいいや、と思って観てたんですが…。
それがまあ、聴くに堪えるというよりはかなり好みでして…。ヴォーカルが安定してたら絶対に音源買うのになあ、と旦那に言ったところ「ライヴでこれだけ安定してるんだから、音源はもっといい=歌えてるはず」という返答だったので、ちらっと音源聴いてみたら、その通りでした。
ヴォーカルは「スラッシュなみの毛量とカーリー度」を誇る毛髪のギタリストなんですが、こいつの声が、生より数段トーンが高くて、いい感じです。
ステージではかなり走り回ってたんで、トーンを落とさないと歌えないんでしょうね。
で、肝心のリンキンですが。
以下はあくまで個人的な感想です。全体にはいいライヴだったと思いますし、むろん、ライヴがあるなら行くバンド、にリンキンが加わったのは間違いないです。
しかしながら、まあ、ちょっと思ったことがあるので書いておきまっそ。


Coheed and Cambriaが終わった後にリンキン用のステージセットを変えた結果、天井から吊ってたライティングセットを下に降ろしたまま、他はキーボードがぽつんと置いてあるだけで、何もないステージになっちゃったんです。
確かに、四方八方に客を入れていますので、すり鉢状のアリーナ全面に向かってプレイ出来るようになってはいます。
実際、基本は正面ですが、動けるメンバーは全員、全方位に向けてプレイしてました。
しかしながら、セットだけを見ると、何だかあまりにあまりな状態なので、もしやハード的なトラブルでもあって「今日は中止です」とか言うんじゃあないだろうか…。
…とすら思い始めた頃に客電が落ち、何とそのままのステージ上にドラムセットだけがせり上がって来て、それでショウが始まっちゃいました。ぇつ。
いや、何かもうすげえビックリっていうか、そんなシンプルなもんでいいのか! と新鮮な驚きがありました…が、どこか納得出来ないところがずっとあったのですね。
チャの歌は上手いです。すごく。思ったより声量ありますし、肺活量も並々ならぬモノがあって、かなりの声量をノンブレスで延々と出してました。
ジョナサン2号のような、朗々とした歌い方じゃあないですが、いつもシャウト気味の割りには、すっとクリアトーンに戻すことも出来て、こいつは相当にテクニシャンなのではという印象です。
バンド自体もよく仕上がってて、楽曲のアレンジも、個々のパートも十二分。
特にドラムスの男の子が好みだということに気がついた挙げ句、かれがゴーティだったのがとっても嬉しかったわあ。
とまあ、楽曲関係は本当にいいんです。
でもね。なんかね、わたし的には、物足りないのです。すっごく。
最中は盛り上がってましたが、終わってからちょっと冷静になると「アリーナクラスのライヴってこんなものだっけ」という気持ちが、だんだんと強くなって来たのです。
だって、終わってもさほど疲れていないし、まだ自分に余裕があるんですもん。
それが何故なのかがわからなかったのですが、わたしよりも冷静に観ている旦那は、しっかり気がついてました。
まずね、音の密度が低いんです。
NINの時には、人間の身長よりも大きな黒い箱=ウーハーと思われる…が使用されてまして、それを使って低音を出すと、体にビリビリビリって感じの振動が来るんです。
床が振動し、それが体にも伝わり、空気を裂くように広がる、独特の音の回り方をします。
そういうのがないせいか、何か、物足りないんです。
音量の大きい小さいではなくて、密度。鼓動に染みこんでくるような重低音、それがなかったのです。高音はだいぶ、上に抜けてる風に聞こえたし…(わたしはフロアにある席で観てました)。
ステージがシンプルと書きましたが、そのような低音を補佐していると思われるモノはどこにも見あたりませんでした。それが原因かどうかはわからないですが。
旦那の場合、その「箱」がなかったので、なおのこと開演前にはステージセットが組み上がっていないように思えたそうです。確かに。
あとね、ショウの構成がNINと同じ。
最初にエッジの効いたソリッドなナンバーを持ってきて盛り上げたら、中盤でバラードタイム。このバラードタイムの時に、LEDスクリーンを使ったムービーの上映も一緒にやる。
その後はLEDスクリーンを使ってムービーで補佐をしつつ、よく知られている曲(シングルカットした曲など)とニューアルバムからの曲を織り交ぜ、一度終了。1回目のアンコールはLEDスクリーンを使った盛り上げ系の曲で責め、2度目のアンコールでだめ押ししてドドメ。
これ、NINと全く同じです。
でもって、バラードタイムのムービー、コレがねえ。またNINとネタが被りまくり。
でも、決して劣化コピーではないんです。言うなれば「ライト版」もしくは「わかりやすいバージョン」って感じ。
特に、アンコール時の「What I’ve Done」の映像は、NINの「Right Where It Belongs」用ムービーのバージョン違いかと思うほどそっくりでした。リンキンの方がモチーフが具体的でしたが、かなーり、似てました。ハハハ。
が、「Breaking the Habit」の時のムービーは、PVの映像にイラストをフィーチュアしたもので、オリジナリティがあってよかったです。
が、泣くつもりはなかったのに、ムービー関連で泣かされました。
バラードタイムの「Numb」のムービーが、わたしが曲から想像していた映像と殆ど同じもの(イメージどころか動きまで同じ)だったので、ボロ泣きしちった。
その直後に、マイナー故に聴けないだろうと思っていた「My December」も聴けたため、更に泣きが続行。あのコンボは凄まじかった。
でももうひとつ。ライティングがちょっと寂しい。
シンプルでタイトなステージを目指したからかも知れませんが、ライトがスポット系&生っぽい色ばかりだったので、あまり奥行きが感じられなくて残念だったです。
ライティングは、音響と共に曲の世界観を演出することが出来る要素なので、曲がいいバンドなだけに勿体ないなあ、と感じました。
わたし的には、楽曲関係のレベルの高さ&出来の良さゆえに、高みに連れて行かれた…という感じのライヴでした。
正直、アリーナでやるにはちょっと密度が足りないかなあ、と思います。
あの半分くらいのヴェニューなら、かなり満足出来たと思うんですが…。
アンコールにはゲストが来たりして、チャが「今日は特別なライヴなんだ」って言ってた通りになってましたね(妹さんがバックステージに居たそうです)。
で、あのゲスト、JAY-Zだよね?
前々から約束してた友達みんなで行ったのですごく楽しかったし、内容自体は悪くないので、もちろん、また観たいですよ。
チャが、ラストに全方位それぞれに向かって丁寧にお辞儀をして、客に挨拶してたのがすごかった。礼儀正しすぎというかもう、もういい、貴様は何をやってもいい! …とすら思える可愛さ。あああ。
最後にはぐるーんと回りながら投げキッスなぞかましており、あの時近くに居たら、間違いなくヤツを殴り倒したくなったと思う。あまりに可愛くて。
もちろん、わたしの場合、チャの顔はメガネをかけた状態になるよう、脳内で処理してますが何か。
でも、終わって数時間後には、NINのライヴを観たくなっちゃったの…。
アレはまさに「完璧なるドラッグ」なのです…。
まだ観たことのない人は、一生に一度くらいは、あの「奇蹟のように輝く完璧な宝石の時間」を体験してみるのも悪くないよ。ホントに、すげえから。
あ、でもソロの時にしてね。フェスで観てもダメだから。
んで、出来ればアメリカで観てね。

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あ、今日、猫の日だ。ワーーーイ。

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