ホーム > BlissLog | Books and Magazines > 本読む画伯:September 2008

本読む画伯:September 2008

  • 投稿者: Bliss Appledore
  • Tuesday, September 30, 2008 - 07:53 PM

ZETMAN 1〜4<桂正和/集英社>


めっさ、面白い。
桂さんは、おにゃにょこのパンツと尻を描くだけのひとじゃなかったんだね!<すんげえ失礼
鳥山明さんいわく、桂さんは「感動ポイント」をいかにストーリー上に作るかを、すごく綿密に考えておられるそうなんですが、わたしは本作のそれに、見事にハマってます(笑)
ご本人もおっしゃっておられた通り、確かに、このストーリーは「変身ヒーローもの」じゃなくても描けると思いますが、桂さんが描くからには、やっぱりこのネタであって欲しかったです。いっそ、ここまでやってくださって、キモチイイとすら。
実は、「ダーク・ナイト」のテーマと共通する部分があるんですが、バットマンにも造詣の深い桂さんがそれをどのように描き切るのかを、暑苦しく注目させていただこうと思います。単純に言うと「正義とは何か」…ですね。
読み手によっては、複雑な構成に感じるそうなんですが、わたしは平気でした。時間軸が大きな章ごとに異なっていることがあるので、そのせいで混乱する方がおられるようです。
絵が丁寧で、ホレボレします。空間恐怖症にとっては、感動的な描き込みです。
続きを読んで、最新話に追いつくのが楽しみでしょうがないです(現在10巻まで出てます)。
ヤンジャンを立ち読みする意義が、ここに生まれましたね。
2巻の帯の推薦文が、サム・ライミだったんですが、それがまた何とも納得。
シュヴァリエ 1〜3、6<冲方丁・夢路キリコ/講談社>

カナダに行った時に目にして気になってた作品でしたが、アタリでした。
同じ原作者の「ピルグリム・イェーガー」よりも、ずっとテーマが明確で、わかりやすいです。また、話も同様に、こちらの方が理解しやすいです。
厨二全快なのは言うまでもないですが、わたしもりっぱな厨二なので、別にいいです、もう。
はっきり言うと、夢路さんの絵はお上手ではないです。表紙ほどには中の絵は完成されてません。特に、巻が若い頃の絵は、見る人が見たら雑にしか見えない程。
でも、この方、ものすごい漫画力があるのです。多少の「アレ?」を、迫力と構成とスピード感で、ぐんぐんブッちぎっちゃうんです。
女性にしては希有なほど、スピード感のある漫画を描かれますね。
この系譜は、まさにヒラコー超巨大先生のものです。
絵的に変だとかはもう、どうでもいいんですよ。漫画として面白いんだからそれでヨシ、なんです。同ジャンルに、若先生がおられますね。
漫画らしい漫画、って言ったらいいですかね、漫画だからこその表現をめいっぱいに利用しているな、と感じました。
ヌケ巻と最新巻を読むのが楽しみ。
テレプシコーラ・第2部 1<山岸凉子/メディアファクトリー>

絶叫日記で語ったので、割愛。
海獣の子供 3<五十嵐大介/小学館>

空くんがいなくなってからの琉花と海くん、そしてアング。
アングの過去、そして空&海の過去が、本当にわかりやすく、そして本筋を邪魔しない構成で描かれているのが見事です。
「海」と同化してしまった海くんの表現が、凄まじすぎです。
浮かぶアングと、その後ろに「だまし絵」のように表現されている海くんの大きな顔…もうホントに、相変わらず素晴らしいイマジネーションと絵です。
デデばあさんの存在感がゴイスーなのは言うまでもなし。
きっと、かの女もまた「偉大なる魔女」の系譜の人なのでしょう。「魔女」の中で繰り返し出てくるテーマと同じことを、かの女もまた口にしてますから。
加奈子のバックグラウンドも見えて来て、ますます話が奥深く、そして面白くなったと思います。
銃夢 LastOrder 12<木城ゆきと/集英社>

ゆきと師範、表紙のガリィに睫毛を描き忘れてますよ!
…え、これが仕様ですって?
自作で睫毛を描く時、異様なまでの集中力と作画の凝りっぷりを披露するわたしとしては、非常に考えられない話です…。
相変わらず、ガリィの顔が可愛くない…。
って、あの、「あの状態」から、どうやってガリィは復活したのですか?
自己崩壊を起こすほどのアイデンティティの破壊&レゾンデートルの喪失があったにもかかわらず、あまりにあっさりとツングースカから出て来ちゃうんで、あれ、ガリィが「死んだ」理由って、ツングースカに食べられたからだっけ、とかいう妄想がひらめいてしまいました。
いや、これってどういうコトなんでしょうね。アーサーに蘇生を命じられた&ファタ・モルガーナを脳チップに添えたから、そういう精神状態は克服できたんだもーん? は?
刀耳との会話でも、そのあたりは明らかにされないし、その件のモノローグもまた、抽象的すぎる表現で終わっちゃってて…。これから明らかになるんでしょうかねえ。明らかにならないのだとしたら、ものすごく大きな「ストーリー上のしこり」になってしまいそうな気がします。
しかも、何だかいきなりの無敵モードになっちゃってますし…。
わたしはあの、無印で顕著だった…というより、無印のテーマそのものだったともいえる、悩みながらも前に進むガリィの姿が好きなので、ちょっと目が点でした。
個人的には、天下一武道会はもういいです…。
まあ、最終的に上手いところにオチてくれれば、それでいいんですけどね。来年いっぱい、15巻くらいまでZOTTらしいんで、ちょっとめまいがしてます…。
オムデュフーの解釈は当たってましたけど、まさか絶火がらみだったとは…。若い頃っていうか、人間の時の絶火の顔ってワケっすね。…ウーーン……。まあまあかな…。
わたし的には、銃夢で最高の美形は、ジャシュガンです。

コメント:0

コメントフォーム
入力した情報を記憶する

ホーム > BlissLog | Books and Magazines > 本読む画伯:September 2008

Search
つぶやきBliss@Twitter
Recent Comments
Comic Author
Friends
Music
Related

ページの上部に戻る