- Saturday, March 28, 2009 - 02:13 AM
■レビューの続き。
「少女ファイト」(日本橋ヨヲコ/講談社)
講談社
定価: ¥ 620
今回の「お誕生日ファンド」で、この作品に巡り合わせてもらえたことを、ホントに幸せに思います。
もう5周くらいは読んでしまったんじゃないかなあ。
非常に評価が高い作品なので、機会があったらぜひ、読んでみたかった。
「G戦場ヘヴンズドア」で、漫画読みの間でも知名度がぐんと上がった、日本橋ヨヲコさんのスポーツ漫画。現在も「イブニング」で連載中。
スポーツは、バレーです。
バレエじゃなくて、バレーボールね。
主人公たちは高校生だけれども、掲載誌が青年誌ということもあって、単なるスポ根漫画ではありません。
複雑な心理描写、丁寧に張られた伏線、ダイナミックな構図、細部まで徹底された作画、どれをとっても、一級品のエンタメ作品です。
バレーのルールなんて、学校でやった時の記憶程度で大丈夫。
全然知らなくとも、充分に作品を楽しめます。
二世代にわたっての物語でもあるので、チームの監督やコーチといった形で、「オトナの事情や描写」出てきますから、高校生たちだけの物語には終わっておらず、むしろ主人公たちと同世代でないからこそ、楽しめるとも思います。
日本橋作品は映画的である、と評した意見がありましたが、これはもう非常に納得です。
漫画の良いところと映画のよいところを、同時に併せ持っているので、上質なエンタメ作品を楽しみたい人には、バッチリ。
「漫画ってのは、こんなコトができるんだ」を感じさせてくれる作品のひとつです。
「ぐっ」と来る箇所がいくつもあって、「すげェ」の連続なのですが、4巻の、主人公・練(ねり)の爆発場面、あれが今のところマックスです。ストライクで大泣き。
日本橋さんの絵柄には、抵抗がある方もいるでしょうが、かの女はあの太い描線だけで画面を構成しているわけではありません。
きちんと線幅を使い分けることでメリハリを出し、読みやすさを打ち出しています。
あの線の潔さは、心地いいです。
極力、心理描写のための背景(例えばトーンのみで処理した背景など)を使わず、まるで実写のようにしっかりと書き込まれた背景、でも、適度な抜きとデジタル処理を経たそれは、全くうるさくないのです。
何しろ、あれだけ太い描線、漫画的な目鼻立ちのデザインにも関わらず、完全に立体を描いているのは、お見事としか言い様がありません。
キャラの描き分けも、顔だけではないのです。
体型もバッチリ描き分けてあって、その素晴らしさには、背筋がぞくぞくするほど。
4巻の巻頭口絵の「黒曜谷ストレイドッグス全員集合全身図」を観れば、その底力にウットリできます。
主線まではアナログで、仕上げはデジタルだそうですが、カラーページを含め、非常にデジタル仕上げが似合う作家さんです。
ストーリーには裏設定もしっかりあり、その辺までを楽しみたいわたしは、いつも唸ってます。
単行本のカバー裏、各巻の収録作品のサブタイトルまで、バッチリです!
キャラは学がお気に入り。
あと、やっぱりヒゲには弱いので千石先輩が好きです…。
現在5巻まで出ていますが、先が本当に楽しみです。6巻の表紙は、ルミコで決定かな?
もうホントに、この作品に、出会えてよかった〜〜!
みなさま、重ね重ねありがとう!!
講談社
定価: ¥ 620
講談社
定価: ¥ 620
講談社
定価: ¥ 620
講談社
定価: ¥ 620
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