遅ればせながら、IMAX 3Dで「アバター」を観て来ました。
キャメロン、「それはどうなの」とか言って、正直、スマンかった。
面白かったです。
3回ほど、大泣きしてしまいました。
どこで泣いたかは、ネタバレになるので言えませんが(笑)
IMAXだとゴーストも出ないので、とても観やすかったです(もともと、作品自体がIMAXでの上映のために撮影されているらしいです)。
3D酔いは大丈夫です。
車に乗っている時、携帯でテキストメッセージを打ってるだけで酔ってしまう、大変に三半規管が発達した(=乗り物酔いし易い)わたしが大丈夫…ってことは、大抵の人は酔わないと思いますよ。
3D酔いが心配で観られない、という方がいらしたら、安心しておでかけください。
話的には、わたしは五十嵐大介の「クアルプ」を思い出しました。
ストーリーだけを切り出すと、とても単純な話ですが、だからこそ、訴えるものが強く伝わるのでしょう。
「ホーム・ツリー」の爆撃シーンで、トゥルディが戦線を離脱してしまうその時、ほとんどの人の気持ちはかの女と同じ、もしくはかの女の行動を理解できたはずで、それを下手に言葉で示すのではなく、自然に観客の心に沸き上がらせる構成は、見事だと思いました。
PG13にはなっているものの、10歳前後と思われる小さな子を連れてきている親御さんもいっぱいいました。
一度も席を立つ子どもがいなかったことを考えると、あのストーリーは、ちゃんと伝わっているんだと思います。
異文化、異なる価値観、異星人…様々な「異なるもの」との接触に際して、それに対して、どう行動すべきか、自分の心の中のどこへ受け入れるべきか…。
最近、同じような場面に実生活で対面しているわたしにとっては、とても考えさせられましたし、強く心に残る物語でした。
映像は全般にキレイです。
夜間のシーンは夜光生物の存在が際立つので、圧倒的ですね。
アンオブタニウムが創りだす、奇観も楽しかったです。
3DCGで制作された部分に、ややピントが合いすぎかな…と感じることもありましたが、3Dシアターで観たおかげで、うまい具合に奥行き感が出ていたため、気になるほどではなかったです。
もしも、2Dで観ていたら、気になる部分があったかも。
「フュージョン・カメラ・システム」という新システムを使って演出されている「奥行き感」を最大に味わえる…と思われる、飛行シーンは素晴らしかったです。
キャラの表情もまずまず。
硬さは残っていますが、いわゆる能面のようなわざとらしい動きではないので、人形が無理やり表情を作ってる、という感じはありませんでした。
これも、各種のこの作品のために開発されたテクノロジーだけではなく、人間型とはいえ、異星人のデザインを上手く作ったおかげなのでしょう。
ネイティリとジェイク(人間)のシーンも、違和感は予想していたほどには感じませんでした。
ひとつだけ、やや違和感を感じたのが、ジェイクのアバターが目覚めるシーンです。
白い壁の部屋でのシーンのせいか、CG部分の馴染みに違和感があり、実写&CG、ということを強く感じました。
CGで出来ているアバターたちの物体としてのエッジが、ちょっと馴染んでいなかったように思います。
が、たぶん、そんなことを気にしていたのは、シアター中でもわたしくらいでしょうね(笑)
そのくらい、小さなことです。
動き的には、やっぱりちょっとふわふわ感があるのですが、異星であること、ナヴィの身体能力が高い=身が軽いことを考えると、許容範囲内です。
制作するにあたり、よく考えられた設定だな、と思いました。
熱帯雨林であるからこそ毛のある生き物がおらず、CGで動かしやすいようになってるのだろう、と思うからです。また、ナヴィたちの髪の毛も、ブレーズや三つ編みなどで固定されているため、これも動きがつけやすいはずです。
夜間のソウル・ツリーでのシーンだったと思いますが、ジェイクと話している時のネイティリのブレーズの編み込みが、頭をかしげる毎に重力で肩を滑り落ちる…という描写がありました。
これには、編み込みをした髪の毛の動きだけではなく、ちゃんとビーズ同士が当たる音が入ってまして、その非常に繊細な演出が、すごくよかったです。
ツー・ティが落下するシーンでも、かれが身につけているひも状の飾りがはためくのが見えるんですが、これもよかった。
ネイティリの羽毛の飾りがなびくのも、上手く表現されていて美しかったです。
あと、ジェイクの脚が、ちゃんと障害を持つ人の脚に描かれていたのが、非常に印象的でした。
最初はそれほどでもないのですが、アバターとなって生活するうち、つまり時間の経過に伴って、華奢になって行くのです。
気がつけば、膝頭の骨がしっかりと目立つほどになってましたね。
もともとの役者さんが障害をお持ちだとは聞いていませんので、CGでの加工でしょう。
ジェイクの障害といえば、あの、初めて「アバター」とリンクした時のジェイクの行動も、泣かせますね…。
どうせ観るなら、IMAX 3Dで、と思って行ってみたのですが、大成功でした。
製作者が意図した通りの形で楽しめたのは、すごくよかったです。
つぶやきによると、あの日本橋ヨヲコ先生も劇場に足を運んで複数回、ご覧になっているようです。
コレは確かに、劇場で観ておきたい作品ですよね。
わたしが「アバター」を観る気になったのは、ファンタジー要素が強いからではありません。
この作品が元々、「銃夢」の映画化と並走していたプロジェクトだったからです。
順番も、本当は「バトル・エンジェル(「銃夢」の英語圏タイトル)」の方が先で、その後が「アバター」の予定だったのです。ところが、ジェームズ・キャメロンは、「アバター」の制作途中と思われる段階で制作順の入れ替えを発表し、「アバター」が先に出来上がりました。
つまり、制作順が後になってしまった「バトル・エンジェル」に、この「アバター」の技術が活かされることは間違いないわけです。
そのため、やっぱり大好きな作品の実写映画化に際して、前段階の作品も観ておきたい、というのが、一番大きな理由でした。
結果、これなら楽しみにできる、と思えたので、よかったです。
GGの受賞を始め、売り上げ的にも大ブレイクしてしまったことで(実際、まだまだ客は入っているようでした)、ジェームズ・キャメロン側には色々と新作の噂が絶えないようですが、わたしとしては、初志貫徹で「バトル・エンジェル」を完成させて欲しいです。
監督は「アバター」撮影中も、「バトル・エンジェル」のイラストやロゴなどが入った服をお召しになっていたそうなので、ぜひ、お願いします。
で、ここからは個人的な話なんですが…。
わたしは数年前にMRIを受けたことがあります。
電磁波で人体を輪切りにして写真を撮る、アレですね。
検査時は、まんまSF映画のような感じで、ものすごく大きな電磁コイルを内蔵したマシンの中央に横臥状態で入れられるんですが、その、実際に人間が入る筒状の部分はかなり狭いんです。
体重制限もありますし(つまり、巨デブは入れない)、閉所恐怖症の人は検査前に申請するように、となっているくらいの場所です。
中は四方をプラスチック製の壁に囲まれた状態になります。膝を立てるのがやっとくらいなので、かなり狭いですね。
で、今回、冒頭でジェイクが目覚めるシーンを観たとたん、全身が総毛立つようなショックを受けました。
自分では何ともないと思ってたんですが、閉所がかなりトラウマになっていた模様です。
当然ながら、「アバターになっちゃうマシーン」もキツいです。
あの、顔をモニタリングしてるカメラがあるところがもう、かなり嫌。二の腕に寒イボが立つくらい嫌でした(笑)
MRIにもついてるんですよ、アレ。技師がコントロール側でモニタリングしてるんです。
ああ、あの時の小一時間を思い出してしまいました…。
たぶんわたし、CTスキャンとかも苦手でしょうねえ…。
今度やる時は、睡眠薬でも使わないとダメかも…。


























