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お誕生日読書2010:おまとめ編

  • 投稿者: Bliss Appledore
  • Sunday, July 11, 2010 - 01:43 AM

ちんたらしてると終わらないので、一気に、しかも簡潔に行きます。

闇鍵師(中島かずき/赤名修) 1〜4

闇鍵師 1 (アクションコミックス) 闇鍵師 1 (アクションコミックス)
中島 かずき 赤名 修

双葉社 2005-10-28
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その昔は夜10時以降に放送してたような「ちょっとエロ、またはオトナ要素の入った時代劇」(例:必殺シリーズ)が好きで、ファンタジー要素(退魔師系)がお好きなら、激しくおすすめしたい作品。

赤名さんの作画は非常に丁寧で、見ごたえ十分。
劇団新感線の中島かずきさんによる原作は、多少の突っ込みどころはあるものの、見せるべきものを見せるということを心得ているがゆえに、テンポよく読める。

多少の突っ込みどころがある、というところが「時代劇」ならではの魅力でもあるので、その辺はあえて「わかった上で楽しむ」のがお約束じゃないか…と思う。

現代風にアレンジされた部分もあるけれど、総じてはきちんとした時代劇。
そういう部分は、同じく劇団新感線の作品が原作になっている「大江戸ロケット」に通じるものがある。

4巻で綺麗に終わっているけど、いつでも再開できそうな感じなので、いずれは続きを所望したい。

朝霧の巫女(宇河弘樹)1〜5

朝霧の巫女 1 (ヤングキングコミックス) 朝霧の巫女 1 (ヤングキングコミックス)
宇河 弘樹

少年画報社 2001-01
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アワーズ誌上で読んでいて、独特の作画に惹かれていた作品を一気読み。
連載は終了しているものの、物語の完結は単行本で行われるらしい。

筆を用いたかのような作画が全てデジタルということを知ったときは、結構ビックリした。

ストーリー的には、日本の神話と妖怪、そこに現代の事情(主にネットワークやデジタルなど)を持ち込んだストーリー。
天皇陛下が少女であったりと、萌え要素は多いものの、意外にも話はドロドロしてる。

最終的にどう落ちるかがこの作品の鍵なので、途中である現在では、あまり評価を下すことはできないかも。
ちょっとわかりにくかったり、大きな突っ込みどころがある。

基本的に、日本の神話・妖怪系の知識がないとついて行きにくい話なので、マニア向けと言えるのかな。
まあ、掲載誌がアワーズだしね!

ダンデライオン(落合尚之)1〜2

ダンデライオン 1 (サンデーGXコミックス) ダンデライオン 1 (サンデーGXコミックス)
落合 尚之

小学館 2001-09
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サンデーGXに連載された、落合さんの「黒い羊は迷わない」完結直後の連載作品。

コンピュータを媒介して、人の脳に伝染するウィルスの話…なんだけど、アクションが結構激しい感じなのは「黒い羊」と同じ。
10年近く前の作品だけど、今の時代でなら「サイバー・サスペンス」とでもいうようなストーリー。

作画はちょっとクセがあるけど、落合さんは基本的に巧い人なので、全体のレベルは高い。
キャラクターの表情が少し硬めながら、読みやすさは問題なし。

おそらく、後半で打ち切りになったんじゃないか…と思う流れなんだけども、何とか不時着するくらいまでもって行けてるのは、落合さんの技量でしょう。

人斬り龍馬(石川雅之)

人斬り龍馬 (SPコミックス) 人斬り龍馬 (SPコミックス)
石川 雅之

リイド社 2005-05-12
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「もやしもん」前に制作された、石川さんの時代劇作品集。

基本的に史実をアレンジした作品群の中で、最後の一遍「神の棲む山」だけは、「カタリベ」に通じる世界観を持った作品(もしかしたらプリクエルにあたるのかもしれない)。

石川さんの作画中継を観た人ならお分かりの通り、もう作画がものすごーーーーーい緻密さ。
その魅力はバッチリ堪能できる。

内容としてはかなりシブいので、ガチで硬派な時代劇に慣れていない人には、たぶんかなり退屈。
わたしは大好きだけど。

純潔のマリア(石川雅之)1

純潔のマリア 1 (アフタヌーンKC) 純潔のマリア 1 (アフタヌーンKC)
石川 雅之

講談社 2010-02-05
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言わずと知れた、石川さんのツートップ作品のひとつ。

中世ヨーロッパ時代劇を脚色したものだけど、ある意味で世界観がフワフワしていて、そこが入り込みやすさになってるように思う。
コメディ要素に加えて、「もやしもん」にはないエロもかなりある。

作画の良さはもう言うまでもない。
「もやしもん」よりもこっちの方が、はるかに時間がかかってることでしょう。

特にもう、城と乱戦状態のモブの描写は感動するほど。
中世ヨーロッパの乱戦状態をあれほどまでに描けるのは、石川さんと三浦建太郎さんだけかも。

ストーリーとしては、やや進みが遅いけど、「キャラクターを楽しむ」という、「もやしもん」に通じる楽しみ方ができる作品。

「すっごい面白いよ!」っていうより、「いいよ、コレ」という感じ。
わかってもらえるかなあ(笑)

HOTEL(Boichi)

Boichi 作品集 HOTEL (モーニングKC) Boichi 作品集 HOTEL (モーニングKC)
Boichi

講談社 2008-10-23
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SFとファンタジーを主題にした読み切りを集めた作品集。

ハードなSFファンには叩かれまくった作品群だけど、わたしはさほどSFマニアじゃないので、一般的に楽しむのであれば、問題ないように思える。

シリアスな中に、時々ヘンにズッコケるギャグを入れるのがBoichiさんの作風のようだけど、ここはちょっと馴染めないかも(笑)
ただ「全てはマグロのためだった」は、元々ギャグ要素が強いので問題なし。

作画はとても丁寧だし、巻末にはフルカラーの作品もあって、全体に装丁はかなり凝ってる。
ストーリーは思ったほど複雑ではないけど、中にはやや分かりにくい作品もある。

あまり重くないSFが読みたい時にはいい感じ。
タイトル作品の「HOTEL」は、掲載時にかなり話題になった。

ちなみに、Boichiさんは韓国の作家さん。

Peace Maker(皆川亮二)1〜4

PEACE MAKER 1 (ヤングジャンプコミックス) PEACE MAKER 1 (ヤングジャンプコミックス)
皆川 亮二

集英社 2008-01-18
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「ADAMAS」と同時進行している、皆川亮二の最新作。

女性が主人公なだけに、今までの皆川作品と異なる雰囲気を醸し出している「ADAMAS」に比べると、こちらは「ARMS」系統の、熱い作品。

しかしながら、珍しく主人公がゆるいキャラ。
もちろん、主人公たるための能力とキャラクター性は持ってるけど(笑)

架空の世界を舞台にした西部劇風のガン・アクションなんだけど、謎解きの要素、バトル、キャラクター描写の巧さが全て絶妙に噛み合っていて、安心して読めるレベルの高さ。

ただし、生死観に関してはちょっと違和感を感じる人も居るかも。
主人公の信念と、場面上の死の取り扱われ方に、ちょっとした乖離がある場面がある。

「ADAMAS」はちょっと、作画が迷走しちゃうことがあるけど、こちらは作画的に「ARMS」の頃に近くて、いい感じ。

蛮勇引力(山口貴由)上・下

蛮勇引力 上巻 愛蔵版 (ジェッツコミックス) 蛮勇引力 上巻 愛蔵版 (ジェッツコミックス)
山口 貴由

白泉社 2007-09-28
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前半にあたる部分(旧版の1〜2)だけ所持していて、完結編が未読だった。
…ので、愛蔵版で購入し直し。

この作品こそは、若先生の「覚悟のススメ」に続く代表作…と、わたしは思ってる。

グロく、熱く、エロく…「ひとつのメッセージのもとにとことんやりつくす」若先生らしさが炸裂していて、非常にいい。
後半に急ぎすぎている、という評価があったけども、これはこのテンポでいいんじゃないかと思う。

主人公の由比正雪がもう、とにかくエロくて大変。
若先生の作品らしく、理由があろうがなかろうが脱ぎまくりなんだけど(笑)、覚悟よりも年齢が上のせいか、エロさがパねぇ。

下巻の巻末に談話があるんだけど、そこで「もうこんな作品は描けないかも知れない」と当時を述懐なさるほど、若先生はありったけの情熱を注ぎ込んだらしい。

確かに、この熱さは、「シグルイ」を描いている若先生にはもう出せないものかも。

荒唐無稽の向こうにある若先生のメッセージ、それを受け取れる人にはぜひ。
特に「覚悟」を読んで気に入っていて、こっちを読んでいない人は、必読!

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