- Monday, February 13, 2012 - 11:11 PM
今年も「いなわら文庫・蔵書計画」へのご参加、ありがとうございます!
去年の感想文がボロボロ(笑)だったので、今年は忘れないように、読んだらすぐに感想を書いておくことにしました。
今日の分は以下の通りです。
- 少年ノート(鎌谷悠希)1
- 世界の終わりと夜明け前(浅野いにお)
- 海街Diary(吉田秋生)4
ではっ、ふたたびいきます。
少年ノート(鎌谷悠希)1
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少年ノート(1) (モーニングKC) 鎌谷 悠希 講談社 2011-06-23 |
同じ作者さんの「隠の王」は、正直なにも引っかからなかったんだけど、これは面白かった。
音に対して繊細すぎるくらいの天才性と感覚を持った少年は、類まれなるボーイソプラノの持ち主でもあった…というストーリーで、学園もの。
以前読み切りで掲載されたものを連載化した作品…のはず。
いわゆる「天才を描く物語」なんだけども、これまでの「天才」と違って、あまりにも繊細な精神を持った主人公が持っているのが、これまたいつ喪うともわからない「変声期前の声」…であることが、目新しい点だろうか。
音を扱っている学園もの「ましろのおと」「ちはやふる(かるたも「音」と言っていいと思う)」に比べると、主人公が格段に儚いのだ。
その分、周囲のキャラが立つような仕掛けになっていて、メソメソした雰囲気は全くない。
流麗な絵で描かれる「歌の世界」はとても美しく、構成も甘すぎなくて読みやすい。
壊れやすい才能を抱えた壊れやすい主人公ということで、どのように落ちるのか、先が楽しみ。
世界の終わりと夜明け前(浅野いにお)
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世界の終わりと夜明け前 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL) 浅野 いにお 小学館 2008-10 |
巻末インタビューによると、浅野さん自身には色々と不満な点もある作品群のようだけども、様々な手法が楽しめる短篇集としては、読み応えのある一冊だと思う。
丁寧な絵に加え、セリフ回しや構成が巧みで、漫画の上手い作家さんなのだということがとてもよくわかる。
カラーの作品も収められているし、お買い得感はバッチリ。
青年誌系のモダンで読みやすい現代物を読みたい、漫画を読みなれている人に、おすすめ。
荒唐無稽さが抑えてある代わり、漫画読みとしての喜びが味わえる。
海街Diary(吉田秋生)4
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海街diary 4 (flowers コミックス) 吉田 秋生 小学館 2011-08-10 |
吉田秋生さんの現在進行形シリーズ。
鎌倉を舞台に、四姉妹の日常と恋愛を淡々と描いている。
4巻にもなるシリーズのため主人公が時折入れ替わるけれど、ここのところの主人公は、四姉妹の中でひとりだけ母親が違う末の妹、すずだ。
まだ中学生ということもあって、学園ものの要素を作中にもたらしてくれる。
長姉たちにスポットが移ると、不倫もありの大人の恋愛ものにもなり、淡々としている割には読み飽きることがない群像劇だと思う。
いわゆる吉田秋生さんのイメージである、強いドラマチックさはないけれど、こうした話を読み飽きさせない構成と演出は、ベテラン作家ならではだと思う。
女性誌掲載だが、ベタつきのない柔らかい線で描かれた世界と話の巧みさは、青年誌掲載であってもおかしくない感じ。男性でも読める人は多いのでは。
これからも、淡々と読んでいきたい。
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